我が家は取り立ててグルメな家族ではありません。
家族揃って好き嫌いが無く、よほどきつい味付けや変てこりんなモノでなければ、何でも美味しくいただきます。

そんな家族ですが、長年、ホヤは苦手でした。
まずはあのグロテスクな見た目で「変てこりん」認定。
都内のお店で、東北出身の友人に勧められたものの、あの臭いに閉口。
それ以来、数少ない嫌いな食べ物になっていました。

それが昨年5月、家族で仙台の友人宅を訪れた時、大量のホヤが食卓に現われたのです。

目の前でパパッとさばかれて、きれいに並んだホヤ。
正直「うえ～（汗）」と思いましたが、
「東京のとはモノが違うんだから、食べてみて！」
という彼女の押しに負けて渋々手を伸ばしました。

あれ。臭くない。
磯の匂いは感じるけれど、あの強烈な生臭さが無くて、オツな味と言えなくもないんじゃない？

そこに間髪入れず差し出されたのが、宮城県石巻市のお酒「日高見」。
なんて合うんでしょう！
やっぱり土地のモノと地元のお酒って、最高に相性が良いんだなぁ。

その後、彼女が作ってくれたホヤの天ぷらや蒸しホヤに舌鼓を打ち、
東北のお酒を楽しんでいるうちに、すっかりホヤ好きになってしまった私たちでした。

今年ももうじき、ホヤの季節がやってきます。
あの美味しいホヤとお酒を、今年も絶対食べに行こうと思っています。